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寛政三美人 茶托を持つ難波屋おきた

寛政三美人 茶托を持つ難波屋おきた

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茶托を持つ難波屋おきた ちゃたくをもつなにわやおきた

筆 :喜多川歌麿
版元:耕書堂
制作年:寛政期

喜多川歌麿が描いた「茶托を持つ難波屋おきた」は、江戸の町で“理想の女性像”として愛された名作のひとつです。
難波屋おきたは、浅草にあった水茶屋「難波屋」の看板娘。実在の女性でありながら、その姿は浮世絵のなかで洗練された美へと昇華されました。

静かに茶托を差し出す仕草。わずかに伏せたまなざしと、引き締まった口元。
派手さはありませんが、そこには品のある色気と、凛とした気配が漂います。歌麿は、日常の一瞬に宿る女性の美しさを、極限まで研ぎ澄まして捉えました。

この作品では、輪郭線をあえて抑え、やわらかな線と淡い色調によって、肌のぬくもりや空気感を表現しています。
背景を簡潔にすることで、人物の存在感はいっそう際立ち、見る者の視線は自然とおきたの所作へと導かれます。ここに、後の「大首絵」へとつながる歌麿独自の美人画表現を見ることができます。

制作は寛政期(1789〜1801年)と考えられ、蔦屋重三郎によって刊行されました。
当時の江戸では、おきたは絵の中の存在を超え、流行や憧れの象徴として広く知られていたといわれています。

彫りでは、髪の毛一本一本にまで神経が行き届き、毛割や通し毛が緻密に刻まれています。
摺りでは、肌のやわらかさを出すために淡い肉色が重ねられ、紙の白を生かした表現が、静かな気品を生み出しています。派手な雲母摺は使われず、あくまで“静”の美が貫かれています。

「茶托を持つ難波屋おきた」は、華やかな吉原美人とは異なる、町娘ならではの親しみと洗練を併せ持つ存在。 日常のなかにある美をすくい上げた、歌麿ならではの一枚です。

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